ノリと楽しさ Vol.93
この物語は、丹波山村での命がけのオペレーションである。
おはよう諸君。
キミたちは、鳥獣害対策の
電気柵って知っているかな?
今回のオペレーションは、
山梨県と東京都の境あたりにある丹波山村。
山奥で、シカ、クマ、イノシシ、
そしてサルくんたちに畑へ侵入されないよう、
高電流が流れる電線柵のメンテナンスをしている。
……正直、もう帰りたい。
通勤片道90分。
作業自体は単純だ。
電線に絡みついたツルや草を排除し、
線が切れていないか、
金網に接触していないかを確認する。
(※接触すると漏電の原因になる)
すべての囲いに問題がなければ、
最後にバッテリーを接続。
電気ボックス――つまり電源が正常に動き、
ちゃんと通電しているかチェック!
オウケイなら次のエリアへ移動。
それを延々と繰り返す。
丹波山村、電気柵サヴァイバル
……だけども、だけど。
現場は傾斜地。
草だらけで移動するだけでも一苦労。
熊鈴を装備し、
熊スプレーを携帯。
さらにハシゴと
修理道具一式を担いで進む。
キビピイ。
しかも電波が悪く、
レイディオすら入らない。
イノシシが掘り返した跡、
飛び回るスズメバチ、
さらにウルシまである。
難易度、高くないか?
そして最大の難関。
電気ボックスを開けると、
枯葉がギッシリ詰まっていて、
そこにマムシが潜んでいる可能性がある。
実際に遭遇した。
だが、その日は雨。
気温も低く、
マムシは丸まっていて動きが鈍かった。
ヨカッタネ、コーイチ君!
しかも、その区画は
「ここは作業しなくていいです」となり、
とんでもなく運が良かった。
やはり単独作業は危険すぎる。
二人一組――それがブリッツの鉄則だ。
あと数日。
なんとか終わらせて、
シカバーガーでも食って眠りたいでしゅ。
※名物のシカカレーは
“不味い”ことで有名らしい……
炭治郎の村
ちなみに丹波山村の道の駅は、
数年前から『鬼滅の刃』とコラボ中。
マニアにはたまらないグッズもあるらしいね。