ノリと楽しさ Vol.105

ノリと楽しさの巻

ノリと楽しさ Vol.105

この物語は、ノリと楽しさの本質です。

「ノリと楽しさ」とは

「ノリと楽しさ」は、
山梨県を拠点に活動する
スポーツカーツーリングチーム
D/DEVIL(ディーデビル)の
公式サイト内に掲載されている、
名物コラム・コンテンツのタイトルである。

1990年代後半から続くチームの歴史とともに、
メンバーの日常。
クルマ。
ツーリング。
シゴト。
アソビ。

そして、
別に誰も知りたくないであろう出来事。

そんなものまで、
「ノリと楽しさ」というシリーズとして
長年書き綴られてきた。

そして今回。

その、
「ノリと楽しさ」そのもの
について考える。

すべてはノリ。ノリと楽しさ。

ノリと楽しさ Vol.105

みなさま、
ゴキゲンいかがですか?

イノウェイです。

最近、
ロウドウをやっても、
やっても、
終わりが見えない。

まるで、
『機動戦士ガンダムSEED』の
ラウ・ル・クルーゼのように、
現場から現場へ。

雨が降ってもメシは食うら。
仕事もそれと一緒。
ヨシオ・タカムロ名言集より抜粋

雨だろうが、
暑かろうが、
寒かろうが、
でもそんなの関係ない。

そうして人間が呼吸をするように
ロウドウしていたおかげで、
ようやく、
少しだけ余裕ができた。

さて。
この空いた時間で、
新たなロウドウの準備を……

……いや。
待て。

こんな事ではいけない。

ロウドウによって生まれた余白を、
またロウドウで埋めてどうする。

今こそ必要なのは、
ノリ。

そして、
楽しさ。

ということで、
思いつきだけで、
自由ガオカ
へ向かう。

全国ファミコンキャラバン東海地区優勝・東園寺秀樹くん

休日のトレイン、
混んでるね。
満席。

皆のしゅうは、
アソビに夢中。

ところが、
ステーションへ向かう途中から、
イベントが連続発生する。

まず、
赤信号なのに自転車で突っ込んでくる
海外プレイヤー。

チョ、危なくない?
危うく衝突。

その直後、
今度は道路を横断してくる
JKプレイヤーの自転車。

またしても、
接触寸前。

まだ、
トレインにも乗っていない。

なのに、
すでに、
飛び入りパフォーマーが多すぎる。

ウザイね。

ノリと楽しさ Vol.105

ようやくトレインへ。

座れた。
これで少し休める。

……と思ったら、
隣のプレイヤー。
ポマード、
全開。

オイニーが、
ツイキー。

おそらく法事帰りと思われる
フォーマルテイストの老体。

ケンヂ、
軽く吐きそうになる。

頼む。
どこかで、
降りてくれ。

途中で下車。
助かった。

かろうじて、
生命維持。

そして、
新宿。
そこから渋谷へ。

……

……

渋谷駅、複雑すぎない?

ダンジョンなの?
駅なの?
出口を間違えたら、
もう二度と地上へ戻れないんじゃないの?
というくらい、
複雑。

いつもなら、
スターファイターのヒデキテイストのTSがいる。

しかし、
今日は、
いない。

つまり今回のケンヂは、
2方向にしか弾を撃てないシップ。
しかも、
パワーアップアイテム(Sマーク)なし。
完全ソロプレイである。

自由ガオカ

そして、
ようやく、
自由ガオカ
へ到着。

そのまま目的地へ向かう。
店に着く。

見ると、
閉店まで、
あと1時間。

ん?
店内が、
妙に暗い。

大丈夫か?
扉を開ける。

ギギギ……。

「ハヤト……
まだ買い物、大丈夫かな?」
と、コウサク・カワジリになる。

すると、
スタッフがこちらに気づく。

「気づかずにスイマセン!」

その瞬間、
推理を外したあとの金田一一のような対応。

いや、
そこまで謝らなくても大丈夫。

さて。
目的のモノを確認する。

あった。

あったには、
あった。

しかし、
品薄。

ん~~~~。

そこで、
ケンヂ、
尊師のように考える。

……

……

……

うん。
これにするよ。

ちなみに、
対応してくれたのは、
前々回ここで買い物をしたときのスタッフだった。

前回より、
さらに、
「僕、シゴト出来ますよ」感
に磨きがかかっている。

悪くない。

いや、
少々、
磨きすぎている気もする。

怠慢というか、
なんというか、
若干、
カルマがよろしくない。

しかし、
会計を終え、
帰ろうとすると、
最後の挨拶が、
「いつもありがとうございます」
へ変化していた。

ついに、
「ありがとうございます」
から、
「いつもありがとうございます」
へ。

履歴を調べれば、
「なにこいつ、チョー買ってんじゃん」
となるしね。

人間、
買い続ければ、
いつか、
常連プレイヤー
になるのである。

まあ、
無事購入。

そして、
帰還。

……あれ?

ちょっと待って。
ぜんぜん時間経過してなくない?

腕を見る。
セイコーの時計を見る。

止まっている。

まさかの、
時間ミス勃発。

太陽光による充電が、
不十分だったようだ。

店の閉店時間を気にしていたが、
その時間そのものが、
間違っていた。

トレイン

ノリと楽しさ Vol.105

そして、
帰りのトレイン。

また、
隣にプレイヤーが座る。

降りる。

また来る。

降りる。

また来る。

公共交通機関とは、
強制マルチプレイ
なのである。

誰が隣に来るのか、
選べない。

オイニー。
音。
距離感。
マナー。
すべて、
ランダムイベント。

ケンヂ、
やっぱり、
公共交通機関が苦手。

早く、ヘリで移動できるくらいにならないとね。

東京都滞在、
およそ2時間。

短い。
しかし、
人が多い。
海外から来たプレイヤーも多い。

昔より、
街そのものが、
ずいぶんインターナショナルになったように感じる。

ノリと楽しさ Vol.105

そして、
帰りの車内で思う。

こんな、
ノリと思いつきだけで行動したのは、
何年ぶりだろう。

しかも、
こんな時間から、
県外。

「あたまおかしいんじゃないキミタチィ!」
って、
キタハラノゾミちゃんに
言われてみたいね。

次は、
高級なお店でも予約して、
もっと、
優雅に来たい。

トレインは、
あまり好きじゃないけど。

いや、
かなり好きじゃないな。

人の多さ。
空気。
距離感。
カルマ。

いろいろなものに引っ張られて、
体調まで崩れそうになる。

これを、
毎朝、
毎晩。
満員電車で繰り返している、
都会のリーマン。
マジスゲエ!

とはいえ、
トレインには、
一つ、
圧倒的なメリットもある。

自分で運転しなくていい。

座っていれば、
目的地まで運んでくれる。

その時間に、
寝てもいい。
調べ物をしてもいい。
考え事をしてもいい。

そう思っていたら、
隣のプレイヤーが、
八王子で降りた。

よし。
これで、
少し広く――
と思った瞬間、

新たなプレイヤー着席。

……。

そう。

現実は、自分の思い通りには進まない。

でも、
だからこそ、
後から、
物語になる。

全部うまくいった日なんて、
意外と、
書くことがない。

ノリで動いて、
ちょっと失敗して、
何か買って、
疲れて帰ってくる。

それでいい。

それこそが、
たぶん、
長年続いてきた、
「ノリと楽しさ」
なのである。

上手くいかなかった現実ほど、
あとになって、
「ノリと楽しさ」になる。

To Be Continued…